光ファイバ概要
コアとクラッド間の屈折率分布により、2つのタイプ。
ステップインデックス形とグレーデッドインデックス形。
光学繊維またはオプチカルファイバとも呼ばれ、太さ0.1ミリほどのガラスの繊維である光ファイバは、映像や音声、各種データなど電気信号を伝送する光通信の主役です。屈折率の高いコアを屈折率の低いクラッドと呼ばれる部分で覆うため、光はコア部分を全反射で進み、曲げても損失が少ない伝送が可能です。また発光および、受光素子の能力を上げることにより、1秒に数億回以上の光のパルスの送信が可能になり、大容量の情報を遠くまで送ることができ(これまでの銅線ケーブルと比べ情報伝達量は約1,000倍)信号の減衰が少なく、電磁誘導などによる雑音に強いなどの利点があげられます。更に原料が豊富にあることなどから、現在の通信ケーブルの主役となっています。
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伝送損失が小さいので、長距離伝送が可能となります。
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伝送帯域幅が広いので、大量の情報を同時に送ることができます。3
外部からの誘導や漏話などの影響を受けません。4
光ファイバからは光が漏れないので外部に雑音を与えることがありません。5
一本の光ファイバは非常に細いのでケーブルの細線化が計れます。狭い所に多数収容できます。6
銅ケーブルに比べて非常に軽量です。
種類
光ファイバは、コアとクラッド間の屈折率分布により2つの形に分類されます。
光ファイバは使用される材質により、4種類あります。
コア・クラッドとも石英ガラスでSI形とGI形があり、特にコア径を極めて小さく(9.5mm)すると、光は基本モードしか通らなくなり、これを単一モードファイバ(SM型)といいます。SM型ファイバは、低損失、広帯域性を生かし、長距離、大容量通信に適しています。
コア・クラッドとも多成分ガラスで大口径、高NAを生かし、OA、FAなど構内・短・中距離通信に適しています。(SI形)
コアに石英ガラス、クラッドに高純度のポリマーを使用し、低損失、大口径を生かし、OA、FAなどの中距離通信に適しています。(SI形)
コアに高純度ポリメチルメタクリレート樹脂。クラッドに特殊フッ素系ポリマーを使用し、低価格で短距離伝送に適します。(SI形)
光ファイバの使用にあたっては、光ファイバコード、光ファイバケーブルの形態にする必要がありますが、コードケーブル化には直径0.9mmに被覆された光ファイバ心線が基本となります。
心線構造
※心線識別の為ナイロン被覆の着色は白・青・赤・黄・緑・紫の6色可能です。
※ナイロン被覆の他、フッ素樹脂被覆を準備しております。